|
イギリスにはグリーンガイドという、政府レベルで建築材料と温暖化対策をリンクしたユニークな評価基準があります。建物の総合評価は6段階です。そして、レベル３の達成が要求されています。古家をメンテして使うのではなく、建て替えを推奨しています。エネルギーを多く消費する古い家よりも、低エネルギーの最新技術を導入した家に建て替えるほうが、長期的に見て地球温暖化に貢献するという考え方です。イギリスは環境重視ですが、日本は耐久性・耐震性に偏っている、という意見もあります。
環境ＮＰＯオフィス町内会と三菱製紙が、間伐材を約２倍の価格で購入して間伐を促進させる「森の町内会コピー用紙を」を開発しました。通販業者を通じて販売します。オフィス町内会は、２００５年から間伐を促進するための「森の町内会」活動を開始しています。「すべてのノウハウを公開するので、全国で間伐を促進してほしい」としています。
林野庁・近畿中国森林管理局は４月、平成２１年度重点取組概要を発表しました。基本理念は「美しい森林づくりの推進」と国際公約「京都議定書」の達成です。
「地球温暖化防止のための森林吸収源対策等の推進」では、約７，８００ﾍｸﾀｰﾙの間伐を実施します。「生物多様性の保全、野獣との共生を目指した森林づくり」と「国民参加の森林づくり・人づくり」を実行する計画です。
政府は５月に、「低炭素社会を創る森林」を主要テーマに掲げて、地球温暖化防止に貢献する森林整備の必要性を訴える「０８年度森林・林業白書」（０９年度版）を閣議決定しました。「地球温暖化防止をはじめとする公益的機能を発揮する健全な森林育成」が使命と定めています。
２０５０年までに温室効果ガスの排出量を６０〜８０％削減する長期計画です。
低炭素社会の実現に向けた取組です。
温暖化と森林の関わりから記述しています。
森林の機能と整備の重要性を強調しています。
森林吸収量の目標達成に向け０７年から毎年５５万ﾍｸﾀｰﾙの間伐を実施する計画です。
木材利用の拡大・用途開発、森林・林業の貢献拡大の時代到来を訴えています。
「森林の間伐等の実施に関する特別措置法」を通じて、森林整備・木材供給・木材の有効利用などを官民一体となって推進しようとしています。
木材の多段階利用（建築物・家具など→ボード・紙など→炭素繊維など→燃料など）を求めています。
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に関して、白書は、耐久性・耐震性の高い大断面無垢材などの製品開発と普及促進を力説しています。
日本の住宅の平均寿命は約３０年。アメリカ約５５年、イギリス約７７年です。
|
